担当授業は「スペイン語3A・3B」、「スペイン語4A・4B」、「外国事情B(欧米)」、「世界のことばと文化を知る」などです。スペイン語科目では、文法(A)と演習(B)の授業に分かれつつも、文法を用いて演習を行い、また演習の中で文法を学ぶことができるような授業を目指しています。「外国事情B(欧米)」等では、学術的な蓄積(先行研究)をもとに、自ら反省的に思考することのできる機会を提供できるよう努めています。
専門分野は、フィールドワークと民族誌的記述を通して、自己と他者のありようについて考える文化人類学です。現在は、多文化・多言語主義政策の過程で、どのような言語やコミュニケーションがどのような集団と結びつき、「正しい」ものと認識され、社会に普及していくのか、南米ボリビア(チキタニア地方)の異文化間・文化内・複言語教育(EIIP)を対象に研究しています。他にも、言語人類学や教育人類学にも関心があります。
大学で専攻していたスペイン語を、より興味を持って学習できないかと思い、学び始めたのが文化人類学でした。調査先のボリビアでは、言語は調査で用いる道具であるだけでなく、現地のコミュニケーションの規範や対人関係を形成する重要な役割を果たしていると気付かされました。このように、今までの自身にはない新たな視点を他者との出会いから獲得していける点は文化人類学の魅力でしょう。
水曜1限目(オンライン対応のみ 原則メール対応後、必要に応じて時間内にZoom対応可)
目前の大学生活に広がる多様な人や物事(同級生や先輩・後輩・教職員、本、論文、ニュース、映像作品、小説、物、授業など)との偶然の出会いを糧に、自身の視野を広げ続けるよう努めてください。大学の授業に積極的に取り組むこと(そして一見関係無いようにみえる複数の授業を関連づけて考えてみること)も、きっと多角的な視野を身につけていくことにつながるはずです。