明星大学

全学共通教育委員会

つなぐ学び

教員紹介

中野 隆基

  • RYUKI NAKANO 常勤准教授

担当科目・専門分野

主な担当科目の紹介

主な担当授業は「スペイン語1A・2A・3A・4A」「スペイン語3B・4B」「中級スペイン語1・2」「上級スペイン語1・2」といったスペイン語科目に加え、「地域研究(アメリカ)」や「ことばと文化の結びつき」「世界の言葉と文化を知る」などです。教育学部では、文化人類学(特に言語人類学、教育人類学、開発・政策の人類学、ラテンアメリカの民族誌)のゼミ(「教育実践ゼミ」)も担当しています。
全ての担当科目に通底する目標は、言語、地域、ことば、文化といったテーマを通して他者理解を試みることで、批判的に身の回りの生活における諸問題を読み解き、自己の視野や関心、問いそのものを発展的に拡張していくことです。

専門分野・研究テーマ

専門分野は、フィールドワークと民族誌的記述を通して、自己と他者のありようについて考える文化人類学です。現在は、多文化・多言語主義政策の過程で、どのような言語やコミュニケーションがどのような集団と結びつき、「正しい」ものと認識され、社会に普及していくのか、南米ボリビア(チキタニア地方)の異文化間・文化内・複言語教育(EIIP)を対象に研究しています。他にも、言語人類学や教育人類学にも関心があります。

専門分野に至ったきっかけ、背景、専門分野の魅力

大学で専攻していたスペイン語を、より興味を持って学習できないかと思い、学び始めたのが文化人類学でした。調査先のボリビアで、言語は私が使う道具となっただけでなく、現地の人々のコミュニケーションの規範や対人関係を形成する要としての役割を果たしていました。人々が日常的に使う言語や学ぶ言語は必ずしも一つとは限りませんし、今我々が使っている言語に対する認識もまた、歴史的・社会的・政治的あるいは文化的な産物です。それは一つの「言語」の中に括られがちな無数の「ことば」のレパートリーにも言えることでしょう。見知らぬ他者の言語に身を委ね、その世界へ一歩踏み出すことは、その複雑さと多様性に触れるだけでなく、翻って見知らぬ自己を再発見することにもつながります。このように、今までの自身にはない新たな視点を他者との出会いから獲得していける点は、言語人類学や文化人類学の魅力でしょう。

基本情報

連絡先

  • ryuki.nakano(アットマーク)meisei-u.ac.jp

オフィスアワー

金曜1限(オンライン対応のみ。原則メール対応後、必要に応じて時間内にZoom対応可)

研究者情報

学生へのメッセージ

目前の大学生活に広がる多様な人や物事(同級生や先輩・後輩・教職員、本、論文、ニュース、映像作品、小説、物、授業など)との偶然の出会いを糧に、自身の視野を広げ続けるよう努めてください。大学の授業に積極的に取り組むこと(そして一見関係無いようにみえる複数の授業を関連づけて考えてみること)も、きっと多角的な視野を身につけていくことにつながるはずです。