おもな担当科目は、ドイツ語の各科目「ドイツ語1A・2A・3A・4A」、「ドイツ語1B・2B・3B・4B」、「上級ドイツ語1・2」です。外国語科目のほか、「外国の文学B(欧米)」、「外国事情B(欧米)」、「世界のことばと文化を知る」、「海外語学研修A」などを担当しています。ヨーロッパの人々の暮らしや、用いられていることば、伝統、諸文化、現在の環境についてともに学んでいきましょう。
専門分野は、ドイツ語圏文学、フォークロアです。各国の民間伝承を、「口伝え」という伝承のあり方に着目して研究しています。とりわけ、ドイツのグリム兄弟によってまとめられた『グリム童話集』(初版第1巻1812年)を中心に、民話の変遷とその背景を考察しています。「声」で伝えられていたものが「文字」となった際に、物語にどのような影響を与えるのか、その糸口を書き換えの痕跡から見つけ出す行為は、過去との対話のようでもあります。
小さい頃、『グリム童話集』のなかの幾つかの話と出会いました。「ブレーメンの音楽隊」や「こびとの靴屋」などです。学生時代に、これらの話がドイツ周辺で伝えられていた民話であると知り、興味をもちました。グリム兄弟は民話を蒐集・出版しましたが、彼らの関心は法律、言語、文学、文献学、古代史、植物、政治など多岐にわたります。豊かな発想と兄弟の清い絆に惹かれ、グリム兄弟および『グリム童話集』の研究に至っています。
金曜4限目(zoom対応可 要事前メール)
なんとなく目にしたものや手に取ったものが、これからの考え方を作っていくということは思いのほか多いように感じます。今を大切に、まわりの人々と協力しながら、自らの道を歩んでもらえたらと思います。