どの科目も、人々が創り出し、繋ぎ、変化させてきた歴史や文化について、日本列島社会の視角から考える講義となります。特に、これまでの暗記中心の「日本史」の学びが嫌いだった学生の皆さんに、受講してもらいたいと思っています。
日本史で時代的には中世史を専門にしています。研究の対象は鎌倉後期~室町初期の14世紀が中心です。60年に及ぶ南北朝内乱という戦争が戦われた時代で、大きな変革期だと考えています。内乱の中での時代の変化について、荘園や村落、紛争や戦争、幕府や武士、悪党や一揆を題材に研究しています。あと、「もののけ姫」についても研究しています。
歴史に興味を持ったのは漫画、特に忍者漫画です。「伊賀の影丸」や「仮面の忍者赤影」等ですね。小学校の自由研究では、故郷の武士豊島氏をテーマにしてまとめました。それを担任に褒められて、それから歴史オタク一直線。大学では中世史のゼミで、武蔵七党を卒論のテーマにしました。その後、武士と戦争から、社会と紛争・戦争の関係にテーマが広がり今に至っています。紛争や戦争は、人類の大きな問題です。歴史からそこにアプローチしたいと考えています。
(前期)火曜2限、(後期)火曜2限(要事前メール)
学生時代は、いろいろなものを吸収することが大切です。本を読むこともいいですが、映画・音楽・演劇・芸能などは、感受性が豊かな若いうちにいろいろ経験しておくといいと思います。後の人生の宝物になります。