産業革命以降,自然科学は職人が担ってきた技術と結びつき,科学技術として経済成長の原動力となりました。科学技術の発展に伴って私たちの生活が豊かになる一方で,負の側面として環境汚染などの問題が数多く生じています。担当科目では私たちの生活環境で生じているさまざまな問題を科学の視点で見ていきます。そして,問題解決のための対策を考えていくことを目標とします。
生物学が専門です。生物学の中でも、藻類学および微生物学を研究分野としています。最近の研究テーマは、「細菌類の高塩環境適応機構の解明」と「藻類における放射性物質の蓄積機構の解明と除染技術の開発」などです。東日本大震災時に福島県の大学で勤務していたことから、生物と放射性物質との関係に関する研究は避けては通れませんでした。
子供の頃から植物や動物が好きでした。好きなことを一生の仕事にしたいと思い、大学でも生物学を学びました。当初は植物のバイオテクノロジーに興味を持ち、組織培養や遺伝子組換えなどの研究にも携わりましたが、次第に植物そのものの生き方や多様性に興味が移り、今に至ります。また、研究対象も、陸上植物から、その起源にあたる海藻類や細菌類へと移行していきました。
火曜3限
大学生活を通して、学問だけではなく、様々なことを学んでください。