授業の目的
世界の言葉(韓国語、中国語、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、日本語)とそれぞれの文化について学び、理解を深めることで、国際化に対応する幅広い視野と多様性を受け入れる、創造的思考力及び判断力を修得することを授業の教育目標としています。
概要、授業内容、開講の形態
グローバル化が進む現代において、世界の言語に触れ、それを身につけること、またさまざまな文化的背景を理解し、多様な人々と創造的に協働できることがますます重要となってきています。この授業では、各言語を習得する際に知っておきたい、その言語の特徴やその言語が使用されている国々や地域の文化について、各言語を専門とする教員が、輪講形式で講義していきます。
具体的な授業内容や輪講の順番は、年度により変更はありますが、2023年度の授業内容をご紹介します。
1回目:ガイダンス
ガイダンス、ことばの類型について
2~3回目:韓国語
- 韓国、韓国人、韓国文化に触れてみよう
- 韓国語とハングル文字を習ってみよう
4~5回目:中国語
- 中国語の特徴、中国語のあいさつ、日中の漢字比較
- 民族と言語の多様性、貧富の差、中国の大学
6〜7回目:英語
- 「英語」の歴史について、「なんとなく」覚えていた英語の規則や単語について深く知ろう
- 「Englishes」について学ぼう、英語のバリエーションとその背景を知ろう
8~9回目:ドイツ語
- ドイツ語圏の国と地域、暮らしと環境、食文化1、ドイツ語のあいさつ表現、数、ドイツ語を発音してみよう
- 身のまわりのドイツ語、ドイツ生まれの商品、ドイツの学校、食文化2、森と環境、ドイツ語で童話を読んでみよう
10~11回目:スペイン語
- スペイン語圏の国々・地域・人口、スペイン語の歴史と現在、数字・挨拶・自己紹介、スペインの食文化、ラテンアメリカの食文化
- スペイン語の言語的特徴、fútbol(サッカー)とpelota(野球)のスペイン語、子守唄絵本を読んでみよう、スペインの建築物、「言葉」の拡張:言語とことば、翻訳、「線」を描くという視点
12~13回目:フランス語
- フランス語圏の国・地域・歴史、フランス語の響きを知る、フランス語で挨拶してみる
- フランス語の読み方・発音、フランス語のテキストの暗誦、フランスでの働き方、バカンスに対する考え方について理解する
14〜15回目:日本語
- 日本における言語多様性と単一言語国家神話
- 母語としての日本語と外国語としての日本語
特徴
明星大学で開講されている7つの言語に一度に触れることができ、また、各担当教員の専門分野を覗くこともでき、そこからそれぞれの言語と文化の特徴を学ぶことができるという点が本授業の特徴と言えます。もともとは9学部から300人以上の履修希望者が出たこともある人気のある授業でしたが、23年度から1年次必修科目になりました。なお、成績は授業での小テストなどで評価されます。
担当者