文学的素養は人に「生きる力」を与えてくれます。授業では外国語(英語)で書かれた「文字」を通して自分を見つめ、他者を理解するための機会が得られるように心がけています。学生諸君の今後の人生の糧となるであろう、学習のための場面設定をいつも考えています。
「英文学」が専門です。最近は「健康づくりのためのイメージ空間の構築」で、文学によるライフスキルのための概念形成をテーマに研究しています。つまり、健康教育に効果的な概念形成の方法を考察しています。人は誰でも言葉を自由に使えると思っていますが、実際はそうではありません。健康面、精神面で不安がある時、沈黙が続きます。自分自身の健康状態を示すレトリックを読み解くことが健康回復への道筋となります。
特定の作家、文学作品が好きだったというわけではありませんが、少年の頃からどのような思想や価値で文学作品がつくられるのか、いろいろと考えるのが好きでした。例えば、シェイクスピアの戯曲にしても、晩年の魅力は「悲劇」にあります。生きることの本当の意味を問われれば、たとえ年齢が若く元気な少年であっても、人生は片道切符であることを痛感しました。文学は先人の知恵の宝庫です。それが魅力の一つとも言えるでしょう。
火曜3限、水曜3限(要事前メール)
大学生になり自分に対する周囲の期待を感じるかもしれませんが、あまり気負いせず、楽しいと思えることからまず第一歩を踏み出してください。