いずれの科目も、主に「ジェンダー/セクシュアリティ」の視点から様々な問題にアプローチすることで、これまで主流とされてきた物事の見方を覆すことを目的としています。具体的には、「政治や安全保障とは誰のものか?」「経済成長の恩恵と弊害はどこの誰が受けるのか?」「社会はいつ・どのように・誰が変革してきた/しているのか?」といった問いについて、「性」の切り口から考えていきます。世界や日本で起こっている出来事を「自分ごと」として考えることで、変動する社会を生き抜く、あるいはうまくやり抜く力を身に着けてもらいたいと思っています。
専門はジェンダー研究です。特にジェンダーの視点から国際関係を研究しています。最近のテーマは、「紛争下における女性への暴力」についてです。なぜ紛争下では女性がとりわけ性暴力を受けるのか、どうすれば防ぐことができるのかを考えることで、「安全保障とは誰のためのものか」を問い直し、平和のあり方について批判的な考察を進めています。
中学生くらいの頃から「戦争とはなぜこれほど惨いものなのか」という疑問を抱いてきました。なかでも女性の戦争被害を調べていく過程で、「ジェンダー」という視点に出会いました。そこで女性の被害が自分のこれまでの生活と深くつながっていることを発見しました。ジェンダー研究は、性にまつわる問題解決の糸口を示してくれるだけでなく、性について悩み考えるすべての人の生き方を豊かにしてくれる解放の学問だと思っています。
火曜3限(できれば事前に連絡をください。Zoom対応可)
大学4年間で、勉強でもアルバイトでも趣味でも何でも良いので「これだけは頑張った」と言えるものを一つでも作ってみてください。きっと卒業後の自信につながると思います。