・現代経済への視点消費者と生産者の一般的な行動パターンを説明した上で、「ネット上のコンテンツはなぜ無料なものが多いのか」など、身近な話題を経済学の観点から分析します。
・学問の世界経済学の「時空を超えた」部分の説明に続いて、歴史や地理的背景に依存する内容を、「登場する経済人たち」の違いから分析します。
・ポスト経済成長期の未来論日本経済が「モノからサービス」にシフトしていることを見た上で、国内外で活躍する劇団「青年団」による「ビジネスとしての舞台芸術」を分析します。
人々の消費と生産の活動を抽象化して、「需要と供給が一致に向かう条件」などを分析する「理論経済学」が研究の基礎です。最近のテーマは「教育の経済学」であり、従来の「教員をサービス提供者、学生をサービス消費者」と位置付ける考えを批判的に分析して、たとえば明星学苑の「手塩にかける教育」といった教育観を従来のモデルに加える可能性を考えております。
「みんなちがって、みんないい」と童謡詩人の金子みすゞが書いたわけですが、「同じ物に対する好みは、人々によって大きく異なるけれど、それは世の中にどのような影響を与えるのだろうか」という疑問から出発して、いちおう「買うことのできる」物に限定した、「消費者の選好関係に基づく需要理論」という経済学の一分野の勉強を開始しました。抽象的であるが故の、「時空を超えた一般性」がこの分野の魅力です。その一方で、時代や地理的背景の違いが、異なる経済学を発展させたことにも注目しており、「経済学に登場する経済人たち」を「学問の世界」で議論する予定です。
水曜3限目から6限目
高校までの勉強は「学習」であり、内容は決まっていますが、大学での勉強は「学修」であり、自分に興味がある内容を自分で選ぶ必要があります。そして、「何が問題か」、「その問題をどう解くのか」を、自分だけでなく、友人や教員と一緒に考えていくのが「学修」の中心になります。「アフターコロナ」でも、ネット上での共同作業から思わぬ成果を得られる可能性があります。まさに、「求めよ、さらば与えられん」です。