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活動報告

「2023年度 体育スポーツ科学実践B スキー・スノーボード」の授業で雪上講習に行ってきました(長野県 志賀高原)

  • 2024年03月25日
  • 教育・研究活動

 2023年12月26日(火)から29日(金)にかけての3泊4日,体育スポーツ科学実践Bスキー・スノーボードの授業の一環で、志賀高原スキー場(長野県)へ雪上講習に行ってきました。例年よりも雪が少ない状況ではありましたが、その理由を環境問題と私たちの生活様式との視点から熟考したり、4日間を通して天気に恵まれて有意義に活動することができました。

履修生は36名,明星大学の様々な学部・学年の学生が集まりました。

4日間の行程は以下の通りです。
・初日:スキー場へ移動,開校式,実技講習,学科講習
・2日目:朝の集い,実技講習,学科講習
・3日目:朝の集い,実技講習,学科講習
・4日目:実技講習(希望者はスキー・スノボー検定),閉校式,明星大学へ帰校
活動の様子を写真とともにご覧ください!

朝のトレーニング兼レクリエーション

 朝は6時30分から、朝の集い(トレーニング兼レクリエーション)を行います。宿の外に出て交流しつつからだを動かし、午前の本実習に備えます。

各班に分かれて真剣に講習が続きます
初級者にも、経験者にも丁寧な指導が行われます

 午前は9時から本実習を開始します。天気と雪の状況を観察し、感じながら滑るのも含めてスキー。前の人を見失わないように、前方を確認しながら班のみんなと滑ります。はじめてスノーボードに乗る人も、プロの先生からのマンツーマンで丁寧に指導していただき、安全にリフトに乗れるようになりました。

宿舎のご飯もゲレンデで食べるご飯も絶品です

 1日の雪上講習が終わった後は、夕食・入浴のあと学科講習。各グループに分かれてその日の滑りを振り返ります。

1日の滑りを振り返って言葉にする時間です
夜の学科講習も白熱中

 滑るとき、止まるとき、方向転換したいとき、板にのせる体重は左右の足で均等なのか、異なるのか、そのとき顔や目線、体の向き、手がどこにあればスムーズに動けるのか・・・などなど、振り返るテーマはたくさんです。自分の体がどうなっているから、どんな滑りが可能になるのか、プロの先生や班のメンバーと会話しながら言語化していきます。

朝の山の写真。綺麗な月が見えました
レクレーションの途中、全員で一列に!

 日によって、時間によって同じ場所でも景色が変わります。綺麗な月も見えました。3日目には、スキー・スノーボードの班に関わらず、みんなすっかり打ち解けて楽しそうな様子でした。

4日間よくがんばりました!
スノーボードチーム全員で
閉校式の様子

 最終日の実技講習では、希望者がスキー検定、スノーボード検定をそれぞれ受けました。自分の順番を待つ間は緊張しますが、緊張のその先に、大きな達成感があります。一緒に努力した仲間とその一瞬一瞬の感情を共有しあえるのもスポーツの醍醐味です。
 閉校式では、雪上講習を支えてくださった現地スタッフの方々への感謝の気持ちを伝え、無事に4日間の雪上講習を終えることができました。

履修生の実習簿に書かれた感想を紹介します。

・中学の時にスキーをやった時はなんとなく滑っていたが、今回の実習では滑る時のフォーム、体重移動、目線など、スキーの滑る時の原理から教えてもらった。スキー実習全体を通しては、集団生活について改めて意識したことが多かった。高校ではコロナ禍で集団生活の伴う行事がなかったため、頭では分かっていたが、実際に時間やマナー、ルールを守る大切さや責任感を感じる機会になった。(理工学部,2年)

・私は今回の実習を通して、できなかったことができるようになる喜びを感じることができました。大人になって、できなかったことに時間をたくさんかけてチャレンジし、その結果を感じられるという経験は滅多にできることではないと思います。その気持ちを学び直すことができたことによって将来子どもと接する際に、子どもが挑戦する時の気持ちをより大切にできる教員になれるのではないかと思います(教育学部,3年)

・ゲレンデに出ると自分達の他に別のスクールや観光客も多くいて、危険性もあり、周りを見ながら滑っていく、自分の技術を磨いていく、上手な人の真似をしてみるなど、たくさん学ぶべきものがありました。また、ホテルの方やプロのインストラクターの方々から、人の普段の生活が山や天候にも影響を及ぼしているという話を聞き、暮らしの中にある環境に感謝しながら自然を大切にして生きていく必要があると思いました。(理工学部,2年)

・この実習を通じて、館長の方からのお話にあったように自然環境の美しさやその重要性を実感することができた。また、自然の中で生活しながら学ぶことで、より持続可能な生活の重要性について考えるきっかけになった。エネルギーの使用や資源の利用について常に意識し、自然環境への負荷を減らす方法を一人ひとりが模索していくことが必要である。日常生活において自然との調和を図りながら持続可能な生活を送ることを実現するための知識や姿勢をもつことが、人間と自然が共存していく方法であると考えられた。(心理学部,3年)